沖縄の土地価格(地価)は、観光需要や移住者の増加、再開発などを背景に、ここ数年で大きく上昇しています。
この記事では、2025年の公示地価データをもとに、沖縄の土地価格の動向と今後の見通しについてわかりやすく解説します。
Contents
2025年の地価データ:いつの情報?
今回紹介する地価情報は、
2025年1月1日時点の価格を基準としています。これは国土交通省が毎年発表している
「公示地価」に基づいたもので、発表日は2025年3月18日です。
このデータは、2024年から2025年の1年間における地価の動きを反映しており、
土地取引や不動産投資を考えている方にとって重要な指標となります。
地価上昇の主な要因
1. 観光業の回復とインバウンド増加
コロナ禍からの回復が進み、2024年には県内観光客が前年比142万人増の966万人となりました。これにより、ホテルや観光施設の建設が活発化し、土地需要が高まっています。
2. 県外からの移住・別荘ニーズ
宮古島市や石垣市では、リゾート地としての人気が高まり、県外や国外からの移住者・投資家が増加。住宅地の地価が20%近く上昇した地域もあります。
3. 那覇市を中心とした再開発とインフラ整備
旧那覇空港跡地の再開発やモノレール延伸などの都市開発プロジェクトが地価を後押ししています。
実際にどのくらい上がっているの?
- 住宅地:前年比 +7.3%(全国1位)
- 商業地:前年比 +7.0%
- 工業地:前年比 +6.9%
とくに住宅地は、12年連続で上昇しており、全国的にも注目されています。
今後の見通し
沖縄の地価は、今後も上昇が続くと予想されています。
観光業のさらなる回復、外国人観光客の増加、リゾート投資の活性化などがその背景にあります。
ただし、地元住民の生活に与える影響(家賃の高騰、住居不足など)も無視できません。
2024年の例では、宮古島市の1Kアパートの家賃が5万円から8万円に跳ね上がり、若者や労働者が住めない状況も出ています。
外国人による土地購入の影響
沖縄では、外国人(とくに中国、台湾、韓国など)による土地購入も進んでいます。
2023年には、無人島「屋那覇島」の過半数が中国人女性に購入されたことが話題となりました。
こうした状況を受けて、政府は「重要土地等調査法」によって、基地周辺などの土地取引の監視を強化しています。
まとめ
沖縄の土地は“買い”か?
今後の上昇が見込まれる沖縄の地価ですが、「どの地域を・どのタイミングで」購入するかが重要です。
人気エリアはすでに高騰しており、利回りや生活環境も考慮する必要があります。
投資を検討している方は、地域の地価推移、人口動態、将来の開発計画などをよく調べたうえで判断しましょう。