忘れられない言葉
最後の保護者会で言われた言葉が、 今でも忘れられません。
「あなたたちはコーチとして 選手を応援するのが義務ですよね」
「声をかけるのが」
「あなたたちのやることですよね」
「あの時、あなたたちはそれをしていなかったですよね。」
約1年間 私たちはあの保護者たちから、
- 指導のやり方
- 選手の育て方
- 選手の選び方
- 練習の方法
- コートの使い方
…すべてにおいて クレームをを受け続けてきました。
そのたびにミーティングを重ね、どうすれば分かってもらえるのか、どうすれば選手のためになるのか、何度も何度も話し合いました。
それでも要求は止まることなく、 むしろエスカレートしていきました。
怪我をした選手を外し、別の選手を起用しただけで、「嫌いなんでしょう」と怒鳴られたこともありました。
その頃には、指導への情熱が少しずつ削られていくのを感じていました。
心も体も、もう限界でした。
そして最後の試合 やめていった子どもたちの姿を見ても、 心から応援することができませんでした。
あれほど好きだったコートの上で、 声を出すことができなかった自分が、 今でも悔しくてなりません。
指導者も人間です。
どれだけ子どもたちを思って行動しても、
誤解されることがあります。
でも、子どもたちの笑顔や成長を見守ることができるこの場所を、私はこれからも大切にしたいと思います。
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