「去っていく保護者と向き合いながら学んだ、チーム運営の本質」
バスケットボールのミニバスチームを指導してきた私ですが、この1年間はまさに「波乱の連続」でした。
地域社会体育のチーム運営――けれど、その中で数え切れないほどの経験と葛藤を味わいました。
ある時期、気が付けば7名もの保護者と子どもが退部していきました。
最初はショックで、「自分のやり方が間違っていたのか」「もっと柔らかく指導すべきだったのか」と何度も自問自答しました。
しかし、不思議なことに人数が減ったからこそコーチングに集中できる環境が生まれたのです。
チーム全体に気を使うよりも、残った子どもたちに向き合い、彼らの成長をしっかり見届けられる時間が増えました。
ただ、去っていった保護者の中には、明らかに根に持っている様子を感じさせる方もいます。
挨拶をしても目を合わせようとしなかったり、無視されそうな雰囲気を漂わせたり…。
それでも私は、笑顔と大きな声で挨拶することを心がけました。
なぜなら、大人同士の関係がギクシャクしてしまうと、子どもたちにまで悪影響が及んでしまうからです。
チーム運営を通して痛感したのは、「全員に好かれることは不可能」ということです。
時に誤解され、時に批判されることもあります。
しかし、それでも指導者としての軸をぶらさず、子どもたちの成長に責任を持つことこそが一番大切なのだと、今は確信しています。
長い期間でしたが、数多くの学びがありました。 保護者との関係に悩み、子どもたちの未来に責任を感じ、自分自身の未熟さとも向き合いました。
そして今、振り返って思うのは――「あの経験があったからこそ、今の自分がある」ということです。
これから先、また同じように保護者との摩擦があるかもしれません。
チーム運営に悩む日々は続くでしょう。
けれど、子どもたちがコートで笑顔を見せてくれる限り私はこの道を歩み続けたいと思います。
もし、同じようにチーム運営で悩んでいる指導者や保護者の方がいたら、声を大にして伝えたいことがあります。
それは、「完璧を目指さなくてもいい」ということ、
大事なのは子どもたちのために誠実であり続けること。
それだけで十分に価値があるのです。
チーム運営や指導の参考に、こちらの本もおすすめです。
実際に7人の経験豊富な指導者から学んだ習慣や考え方がまとまっており、保護者対応や子どもとの接し方のヒントが満載です。
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