バスケ

退部後の部費返金要求…法律的にどうなる?裁判例で徹底解説

2025年8月25日

部活退部後に届いた驚愕のLINE…返金要求と慰謝料⁉️その衝撃の中身

思わず目を疑ったLINEが届きました。

元部活動の保護者からです、

「私たちの子どもは途中で退部しましたが、部費の返金はありませんか?」

「臨時保護者会が開かれるまでの⭕️週間、部活が強制的に止まった分の部費も返してほしいです」

「さらに、今後予定されていた栄養会の費用も、前回のようにほとんど使われていないのに…」

「さよなら会に使われるはずだった記念Tシャツや写真、お土産、景品なども返金対象にしてほしい」

「そして、高価な備品を購入したとか…これも部費として支払った分だから返金を要求します」

「動画撮影のためにギガを増やしてお金を払った保護者もいます。

私の場合は携帯自体を買い替え、容量も増やしました。

合計で何十万も支出しています」

「正直、慰謝料がほしいくらいです…」

読みながら背筋がゾクッとしました。

数年かけて積み上げた部費や努力、そして備品まで「返せ」と言われてしまう内容です。

部費返金や慰謝料は法律上どうなのか?

まず冷静に整理すると、法律的にはほぼ不可能です。

  • 退部後の部費返金:部費は「在籍中の活動費」であり、退部後に返す義務はありません。

→ 東京高等裁判所平成28年の判例でも、クラブ会費の一部返還請求は認められないと判断されています。

  • 備品:部費で購入した備品はチーム全体の財産であり、個人に返す必要はありません。

 

  • 慰謝料請求:部活方針や退部による精神的な損害では認められません。

 

  • 個人の携帯・ギガ代:完全に自己負担であり、部費とは関係ありません。

役員会では以下のことが重要です。

  1. 規約や会計報告をもとに冷静に説明する
  2. 返金・慰謝料は法律上認められないことを文書で残す
  3. 議事録として証拠を残し、後々のトラブルを防ぐ

こうしておけば、相手がいくら感情的になっても「役員会で正式に対応済み」という強力な証拠が残せます。

裁判をちらつかせても勝てる可能性はゼロ

  • 部費返金 → 在籍中の活動費であり、裁判しても棄却される可能性大
  • 慰謝料 → 活動方針や退部による損害では認められない
  • 備品 → チーム共有財産で個人返還不可

現実的に考えると、裁判を起こしてもほとんどの家庭は手間と費用の面で断念するでしょう。

それでも不安なら弁護士通知も可能

もし相手がさらに強硬に出る場合は、弁護士に依頼して内容証明で通知する手もあります。

費用は2〜5万円程度ですが、心理的効果は絶大です。

相手が一気に引き下がることも多いです。

まとめ

まるで感情が先走った要求オンパレード。

これが現実に存在する保護者の姿です。

数十万の自己負担まで部費で返せと主張する…こんな無理難題を押し付けてくる保護者が、実際にいるのです。

今回のLINEは感情的な要求ですが、

法律上ほぼ無理

感情に流されず、役員会で冷静に対応することが、チームの安全と秩序を守る最善策です。

部活運営では、ルールと法律を押さえ、子どもたちの安全とチームの平和を守ることが最優先です。

-バスケ
-, , , ,